僕は二輪免許は持っていなかったのですが、30を越えてから、教習所に通い大型二輪免許の取得に成功しました。仕事の合間をぬって、週に2〜4時限ほどのペースで教習所に通い、時間オーバーもなく、約2ヶ月で卒業することができました。そのときの経験が色褪せないうちに、
課題の具体的なコツなどをここに書き記しておきたいと思います。

 二輪免許や大型二輪免許には興味がなかった人も、少しでも二輪免許に興味を持ってもらえるように、
バイクや二輪免許に関する基礎知識なども簡単に書いていきます。ガソリン高騰(原油高)の時代の中、燃費のよいバイクは最も効率のよい乗り物の一つだと言えますし、バイクがあれば今までとは違った日常を送ることができます。これからはバイクの時代と言ってもいいのではないでしょうか?エコを考えるなら、「バイクは最も実用的な環境にやさしい乗り物」と言えるかも知れません。それに、風や自然を肌に感じて走れますし、なんといっても人馬一体感による感動は車の比ではありません。「二輪免許なんて」と思っていた人も、取ろうと思えさえすれば、意外に簡単に?!できるものですので、まずは第一歩を踏み出すことをお勧めします。そこには、今までとは違う世界が待っているのですから…。




  @ バイクの免許について
 まずはバイクの免許について、簡単に説明していくことにしましょう。現在の道交法では、二輪免許に関しては以下の7つのものがあります。

排気量 年齢 乗ることのできる車種 タンデム走行 高速道路走行
原付免許 50ccまで 16歳以上 原付 × ×
普通二輪小型限定 125ccまで 16歳以上 原付、小型 可能 ×
普通二輪 400ccまで 16歳以上 原付、小型、中型 可能 可能
大型二輪 制限なし 18歳以上 原付、小型、中型、大型 可能 可能
AT小型限定普通二輪 125ccまで 16歳以上 原付、AT限定小型 可能 ×
AT限定普通二輪 400ccまで 16歳以上 原付、AT限定小型、AT限定普通 可能 可能
AT限定大型二輪 650ccまで 18歳以上 原付、AT限定小型、AT限定普通、AT限定大型 可能 可能

 自分の運転状況に応じて、取得する免許を選びましょう。ちなみにタンデム走行とは二人乗りのことです。しかし、二輪免許を取得して、1年以上経たないとタンデム走行はできず、また二輪免許取得後3年以上経過し、かつ年齢20歳以上でないと高速道路でのタンデム走行はできませんので、充分注意して下さい。普通二輪免許を取得して、その後大型二輪免許を取得した場合は、普通二輪免許取得後の年数が関係してきます。一人で高速道路に乗るのは、高速道路走行可能な免許とバイクであるなら全く問題ありません。

 AT限定二輪免許は、その名のとおり、クラッチのない主にスクータータイプのバイクに限定した二輪免許になります。バイクの販売台数ランキングの上位は、HONDA FORZAやYAMAHA GRAND MAJESTY、SUZUKI SKYWAVE等のスクータータイプのバイクで、AT限定二輪免許も人気があるようです。ただし、普通二輪免許でももちろんスクータータイプのバイクには乗れますし、スクータータイプはニーグリップが使えないため、検定の難度もMT二輪免許より高いと言われており、特にスクーターにだけ乗りたいという訳じゃなければ、限定のないMT二輪免許を取得することをおすすめします。教習料金の安さは魅力的ではありますが…。




  A 免許費用の目安
【教習所の場合】
 以下に示すのは、2006年時点のある教習所の一例です。各教習所によって料金が異なりますので、あくまで目安程度にしていて下さい。縦の列が取得したい免許の種類で、横の行が現有免許の種類になります。

 普通免許や大型免許を取っていると学科が免除されるのでかなり安くなります。表示している料金は、(1)入学申し込み金と、(2)最短基本教習料金、(3)諸経費と検定料金を合わせた最低限かかるお金になります。補習を受けないといけない場合は1回に付き、+5千円ほど、卒検に落ちた場合は補習料+検定料(7千円ほど)がかかります。なお、表示しているのは「昼間」で入った場合の料金で、「夜間」で入った場合は1万円ほど高くなります。「昼間」で入学して、夜間に受験する場合は差額分のお金(500円程度)をその都度払うようにするのが賢い方法かも知れません。夜間は6時ぐらいから設定している教習所が多いと思いますので、仕事が終わって速攻でいけば昼間の授業に間に合うかもしれませんよ。料金も含めて、その当たりは各教習所で大きく違うところと思いますので、入学の際は各自でよく確認して下さい。

教習料金の目安 免許なし 普通免許 普通二輪免許 AT限定普通二輪免許
普通二輪免許 23.1万円 14.5万円 - 8.0万円(限定解除)
大型二輪免許 30.2万円 20.4万円 12.2万円 13.9万円
AT限定普通二輪免許 21.4万円 12.9万円 - -
AT限定大型二輪免許 27.3万円 17.5万円 10.9万円 11.3万円

 料金表をみてもらえれば分かると思いますが、普通二輪免許を取ってそれから大型二輪免許を取るのと、最初から大型二輪免許を取るのでは6万円程度の差がでます(この料金も各教習所で大きく異なりますので、自分の通いたい教習所の料金表をよくみて各自で判断して下さい)。普通二輪も大型二輪も免許の難しさという点ではそれほどの違いはなく、将来大型も取りたいという人は、最初から大型二輪免許のコースを選んでおくことをお勧めします。しかし腕にあまり自信がなく、大型を最初から受けたら補習が多くなりそうだと思う人は、最初は普通二輪免許を取っておくほうがいいかも知れません。大型バイクは重く、取り回しも決して楽な訳ではないので、無理をしなくていいのであれば、中型(普通二輪)からステップアップしていくのがもっとも確実なコースであることは否定しません。

 AT限定大型二輪免許は、650ccの排気量までのAT車にしか乗れませんが、それを限定解除して「大型二輪免許」を取得する場合は、「普通二輪免許」所持者が、「大型二輪免許」を取得するよりは4〜5万円程度安い料金で取得できるようです。



【試験場の場合】
 1996年の法律改正以前は、400cc以上の大型バイクに乗るためには、警察施設で行われる技能試験に合格しなければなりませんでした。所謂、限定解除試験ってやつですね。法律改正後は技能試験が教習所で代行されるようになり、大型二輪免許もぐっと手近になった感があります。それなりのお金はかかるのですが…。教習所での取得という選択肢が増えましたが、現在でも試験場で一発受験に挑戦することができます。この項目ではそれについて簡単に説明していきましょう。

 まず、試験場での合格率はどの程度かということですが、警察庁の資料によると2004年の場合は、
大型二輪の合格率は18.8%普通二輪の合格率は16.9%小型二輪の合格率は18.0%となっています。相変わらず狭き門であることは間違いないですが、一回の受験料は6千円ほどで、6回で合格したとすれば3.6万円ほどとなり安く上げられる可能性があることは確かです。しかし、クラッチ付きのバイクに乗ったことのない人がMT免許をいきなり取得することはまず不可能で、そういう人はやはり、1からしっかりと、時間をかけて技能を教えてくれる教習所をお勧めします。既に普通二輪免許をもっていて、しっかりとした運転技術を持っている人は一発試験に挑戦するものいい選択肢でしょう。しかし、一般道路を走行するのと、試験場のコースを走行するのでは多少異なりますし、しっかりした走り方も要求されますので、ネット等で情報を集め、コツを研究し、しっかり下準備をして臨んだほうがいいでしょう。現在はAT限定免許があるので、バイクに乗ったことのないという人でも、AT限定小型二輪免許などを試験場で取得しておくと、後に教習所でMT免許を取得する場合も多少安くあげることができるかも知れません。実際のところは経験したことがないので分かりませんが…。







  B バイクの維持費
 バイクは、車ほどではありませんが、それなりの維持費がかかります。大きく 1、税金 2、車検 3、ガソリン 4、保険 5、消耗品 6、装備品 の6つに分けられます。以下、一つ一つ説明していきましょう。多少重なる部分があります。

 大まかな考えとして、
250ccを境にして分けて考えるといいと思います。それは250cc未満では車検がかからず、税金もわずかなのに対し、250cc以上ではそれらが2年毎に必ず必要になってくるので、維持費も高めになるのです。250cc以上のバイクであれば、400ccでも大型バイクでも維持費にはそんなに差はないと言われています。

【税金】
排気量によって徴収される税金の種類や金額が異なります。

〜軽自動車税〜
 これは全てのバイクが対象になります。毎年4月1日現在の所有者から徴収されます。
軽自動車税
原付 総排気量が50cc未満のもの 1000円
総排気量が51cc以上90未満以下のもの 1200円
総排気量が90cc以上125cc未満のもの 1600円
軽二輪 総排気量が125cc以上250cc未満のもの 2400円
小型二輪 総排気量が250cc以上のもの 4000円

〜重量税〜
 126cc以上のバイクが対象になります。
126cc〜250ccの場合、新車登録時に6,000円かかります。中古車を購入した場合には重量税はかかりませんので、車両購入時には明細書を注意してみておきましょう。251cc以上の場合には車検(2年に1度)ごとに5,000円かかります。

【車検】
 車検に必要な費用の内訳は、【1】2年分の重量税、【2】25ヶ月分の自賠責保険料、【3】検査手数料、【4】申請用印紙代、【5】整備費用などで、ショップに頼んだ場合は【6】(整備代+)代行手数料が加算されます。

 ユーザー車検で最も安くあげる場合は3万円程度、ショップに委託した場合は8万円から15万円程度が相場のようです。

【ガソリン】
 維持費のうち排気量によって最も差のでるところでしょう。50ccのカブの場合は1Lで150km近く走るものもありますし、リッター以上のバイクではリッター20kmを下回る車両もあります。以下、代表的なバイクの燃費を載せます。定地走行の値ですので、街乗りではこれよりは確実に悪くなるでしょう。

HONDA Ape50 90km/l (30km/h定地走行値)
SUZUKI ADDRESS V125 56km/l (60km/h定地走行値)
YAMAHA SEROW 250 45km/l (60km/h定地走行値)
KAWASAKI ZZR400 35km/l (60km/h定地走行値)
HONDA CBR600RR 37km/l (60km/h定地走行値)
HONDA CB750 27km/l (60km/h定地走行値)
YAMAHA DS11 32km/l (60km/h定地走行値)
BMW R1200GS 22.2km/l (90km/h定速走行時)
HARLEY DAVIDSON FLHR ROAD KING 19.6km/l (高速走行時)
HONDA GOLDWING 20km/l (60km/h定地走行値)

【保険】
 自賠責保険は、強制保険とも言われ、これは公道を走る車両は必ず加入しなくてはならない保険です。期限切れや未加入の場合は、罰金+懲役1年以下の刑事罰+道交法違反6点(一発免停)という、非常に厳しい罰が待っています。しかし、自賠責保険の保障対象となるのは他人を死傷させた場合のみで、賠償額も最大3000万円と低く、億単位の賠償額が通例の昨今では非常に心細い内容であるのは否めません。

 そこで最近急速に加入が促進しているのが任意保険で、対人賠償はもちろん、対物賠償、車両保障、盗難保障などのついている保険もあります。車では任意保険に加入するのが当たり前になっていますが、これからはバイクも任意保険に加入することが当たり前になる時代がやってくることが予想されます。保険料も車ほど高くはないので、一度見積もりを取られることをお勧めしますよ。

【消耗品】
 これには、タイヤやエンジンオイル、ブレーキパッド、バッテリー、点火プラグ、ドライブチェーン、足回りなどなどがあります。バイクのタイヤ交換はスポーツカーのタイヤ交換と同じぐらいの費用がかかります。タイヤは2本しかないのに、なぜ?と思われるかも知れませんが、バイクはタイヤを車体から切り離す作業が大変なため、タイヤ代と同じぐらいの工賃が掛かってしまうのです。
 エンジンオイル交換費用もそれなりに掛かります。特にBMWはオイルの消耗が激しいので、オイル量には常に注意を払う必要があります。

【装備品】
 バイクを持っていない状態であれば、最初にある程度まとまったお金が必要になります。法的に必須なのは、ヘルメットだけですが、安全に乗りこなすために、また見た目もよくするために、しっかりしたウェアを装備することをお勧めします。
 しっかりしたウェアということで話をすると、まずジャケットが必要になります。最初に買うものは3シーズン用ジャケットでよいと思いますが、真夏にはメッシュジャケットでないと暑くてやっていけません。真冬用のウインタージャケットも場所によっては必要となります。次に揃えるべきなのは、雨具(レインコート)でしょう。上半身はジャケットとヘルメットでよいと思いますが、下半身用のレインコートがないと雨の日は辛いでしょう。靴が濡れるのを防ぐための対策も講じなければなりません。靴にかぶせるタイプの雨具もありますが、安全性の点でいえば、防水タイプのライダーブーツをお勧めします。ジャケットの話に戻りますが、メッシュジャケットは雨には無防備なので、夏は雨用の防水ジャケットなどを同時に車載しておく必要があります。
 その他では、グローブ(手袋)が安全性の面では必須の装備です。これも3シーズン用、メッシュグローブ、ウインターグローブがあり、季節によって変えないと辛いです。特に冬は指先の充分な防寒対策をしておかないと指の感覚が鈍って、操作性が遅れ、重大な事故にもつながりかねませんので、注意して下さい。僕は真冬はグリップヒーターを愛用しています。
 本格的に走る場合は、ツナギ(レーシングスーツ)もあったほうがいいです。
 かかる費用は、安いものを選べばそれなりに安く上がりますが、いいもので揃えようとするとそれなりに高くなります。

 僕がしている装備品については、このページにレポートしているものもありますので、よかったら参考にして下さい。






二輪免許のコツを伝授します 
R1150GS 





バイクのある生活